【触覚過敏】パンツや靴下が気持ち悪くて履けない子どもへの対応や工夫

触覚過敏(感覚過敏)

【子供の触覚過敏】でこの記事にたどり着いたあなたは、子育てに悩み、行き詰まっているのではないでしょうか。
子供が下着やパンツ、靴下や服を嫌がったり、園服や体操服が着られなかったりすると、日常の些細なことも大きなストレスになりますよね。

【触覚過敏】はまだまだ認知度が低く周囲の理解が得られず、私を始めたくさんの方が悩まれているのが現状です。

今回の記事では、【子供の触覚過敏】服やパンツが気持ち悪いと嫌がる娘への対応や工夫 と題しまして、保育園時代の娘と私の体験談を混じえながらまとめていきたいと思います。

感覚過敏・触覚過敏とは?

「感覚過敏」とは、音・光・匂い・肌ざわりなど、日常の刺激を他の人より強く感じてしまう特性のことです。


その中でも今回は、肌に触れる感覚が特に敏感な【触覚過敏】についてまとめます。

《触覚過敏の一般的な例》

  • 服のタグやゴムがチクチクして着られない
  • 下着や靴下が気持ち悪い
  • 髪の毛や爪切りでも不快を感じやすい
  • ズボンを履くのが苦手


これは、ほんとに人それぞれ!

セーターがチクチクして苦手な人は多いと思うけど、その不快感になるものが多い人ほどストレスだよね。

パンツや靴下が気持ち悪くて履けない子ども(娘)

パンツや靴下、そして服が気持ち悪くて履けない子ども(娘)について、生まれたときからその特性があったわけではなく、少しづつ触覚過敏がひどくなってきたのが現状です。

それぞれ、どんな症状だったのか、その時の対応はどうしていたのかも含めて体験談も含めてまとめていきます。

【0〜3歳】まだ気づかず

振り返ると、0〜3歳でも少しサインはありました。

  • チャイルドシートで泣き叫ぶ
  • 寝返りは一方向のみ
  • ハイハイよりつかまり立ちが多い
  • 正座ばかりする

ただ、この頃はADHDの兄の対応に比べて手がかからず、私は「神経質な面があるくらい」と思っていました。


【4〜5歳】こだわりが少しずつ強くなる

年少~年中頃になると、園での服や靴下に対する過敏さが目立つようになりました。

  • 正座でしか座れない(椅子の上でも)
  • 園服・体操服・靴下を嫌がる
  • 朝の起床時に不機嫌が増える

家庭では試行錯誤し、服のサイズ調整や肌触りの確認などできる限りの対応をしました。


園では先生の理解もあり、裸足やスカート登園など柔軟な対応で少しは楽になりました。


【6歳年長】過敏さが増す(周囲の理解は低い)

年長になると、下着や長袖・靴やジャンバーも嫌がり、朝の登園拒否や私への八つ当たりが増えました。

そして、ネットなどで感覚過敏におすすめされている靴下や服やパンツ(下着)を買いあさりましたが、全て全滅。

特にパンツが履けず、肌さわりや、縫い目、タグの問題ではないことが!
股に触れるのが不快で、対応のすべ無し、、


この時期は先生から「甘やかしている」と誤解されることもあり、触覚過敏への認知度の低さに悩んでいた時期です。

家庭では以下のような工夫をしましたが、完全な解決策はまだ見つかりませんでした。

しかし、専門の療育や発達相談を取り入れることで、園での対応も改善され、家庭での対応もより効果的になりました。

  • 朝の対応
    ・ 朝起きの対応として、時計やシールで興味をもたせ、「◯◯になったらおいで」と声掛けのみ。
    ・自主的に気持ちを切り替えできるのを待つようにした。
      ※職場への相談も必要になります。
  • ノーパン登園
    ・パンツが履けないときは、保育園で履くよう促す
    (先生の声掛けでスイッチが入る)
    ・それもだめなときはお休み。

  • 段階的に服に慣れる練習
    ・肌触りが気にならない服を少しずつ着せる。(無理強いしない)
    ・ワッペンなどでモチベーションを上げる

  • 小さな達成を認める声掛け
     → 「できたね」と肯定的に伝えることで自己肯定感を育む

  • 癇癪や拒否時は距離を置く
     → 無理に着せず、見守ることで親子のストレスを軽減

  • 公園あそびやトランポリン
    →トランポリンを買ったり家でも沢山遊べるようにした。

療育では、「本人が安心できる環境づくりや運動療法」と「自己決定の練習」を中心にサポートしてもらいました。

でも、うまくいかないことがほとんど!

うまくいっても次回うまくいくとは限らない!という毎日で娘と2人で大泣きした毎日を思い出します。

色々アドバイスもありましたが、正直「過敏さ」が問題なのに!と思っていました。

しかし、この特性は「気持ち(精神状態の安定)」がかなり密接していることを、経験を通して実感している日々です。

年長が触覚過敏のピーク!エピソードは?

触覚過敏が特に強く出ていたのが年長の頃でした。

衣服や布の感触を極端に嫌がり、日常生活にも大きく影響しました。


パンツや服、靴下、靴など拒否
→ 服が肌に触れるのを強く拒否し、裸のまま大泣きすることも。

 外で気分転換をさせたくても、タオルケットをかけるのさえ嫌がり、外出ができない時期もありました。

抱っこも制限される
→ 母親の長袖の袖が肌に当たるのも我慢できず、けれど「抱っこしてほしい」とせがむため、冬は対応がとても大変でした。


寝具が使えない
→ 掛け布団はもちろん、敷布団さえも嫌がり、のけぞって拒否することがありました。

 最終的には母親の素肌の上でしか眠れないこともあり、冬は特に厳しい状況でした。


登園への影響
→ 衣服や寝具の問題が大きく、本人の心身も極限状態、保育園に行けない日が続いたこともありました。

正直、毎日壮絶で精神的にも限界、何かあるとすぐ発狂する娘(息子も)に、正常心を保つので必死でした・・・

【触覚過敏】子どもへの対応や工夫まとめ

触覚過敏への対応をまとめています。

すぐには絶対に変わることはありませんが、特性を受け入れて少しでも安定した生活をするためには積み重ねが大事です。

専門的なサポートを活用
→ 療育や発達相談を取り入れ、家庭と園・学校の両方で安心できる環境を整える。

無理強いしない
→ 本人が嫌がるときは無理強いしない。
→時には思い切り休んでみる。

服や持ち物を工夫
→ サイズや素材を調整(ゴムをゆるめる・タグを取る)。
→ 子供に選ばせることで納得して着やすくなる。
→ 好きなキャラクターやワッペンでモチベーションを上げる。

生活リズムを整える
→ 睡眠・食事などの規則正しいリズムで安心感を与える。
→「待つ」姿勢を意識する。

園や学校との連携
→ 事情を伝え、裸足登園やスカートなど柔軟な対応をお願いする。
→難しい場合は、療育先から説明してもらう。

専門機関からの説明が入ると、対応してもらえるかも!

一人で頑張って伝えても、甘やかしと捉えられる場合があるからおすすめ!

着替えや支度は短時間で
→ 苦手な時間をできるだけコンパクトにして負担を軽減。

気持ちに寄り添う
→ 気持ち悪んだね。と子供の気持ちを言葉にして認める。
→ 「どうすれば着られるかな?」と一緒に考える。
→ 癇癪のときは無理に押さえつけず、少し距離をとって見守る。

成功体験を積み重ねる
→ 「できたね!」と小さな達成を認め、自信につなげる。
→ 家では安心できる居場所を意識する。

気持ちが落ち着くグッズを探す
→スクイーズや安心できるタオルケットやぬいぐるみ、ビーズクッションなどイライラしたときに安心できそうなグッズ見つける。

トランポリンや公園遊び
→ トランポリンや公園遊びで 全身を動かし、気持ちを発散しながら心身の成長をサポート

普段から公園遊びはしているし・・と思っていましたが、「感覚統合」が大事みたい。

「感覚統合」とは?
触覚過敏の子が感じる不快感の軽減につながる!!

トランポリンの上下のリズム運動 を繰り返す動きによって「前庭感覚(バランスを感じる感覚)」や「固有受容感覚(筋肉や関節の動きを感じる感覚)」が刺激され体の感覚が整理されやすくなります。

まとめ

今回の記事では、『【触覚過敏】パンツや靴下が気持ち悪くて履けない子どもへの対応や工夫』と題しまして、実際の体験談を含めまとめていきました。

触覚過敏は子供によって症状や強さが異なるため「これをやれば必ず解決」という方法はありません。

この特性に向き合い乗り越えていくために、子どもや家族の理解やコミュニケーションはとても大事になります。

絶望を感じた毎日でしたが、家庭でできる小さな工夫や療育のサポートを取り入れることで、確実に子供も私自身も暮らしやすくなったのは事実です。

困ったときは、一人で考えず色々な方に相談すると必ず理解してくれたりサポートしてくれる人が出てきます!

諦めずに一緒にがんばりましょう!

そして、いつか触覚過敏が軽減しますように。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

※次回は、また壁にぶつかった小学校入学からの記事を書いていきますので待っていてくださいね!

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